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やっぱり人気素材?!牛革ランドセルのメリット・デメリット

ランドセルの素材として、牛革を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか? 今でこそ人工皮革にシェアを譲っているものの、牛革ランドセルには根強く選ばれる理由があります。今回は、人工皮革と迷っている方に役立つ、牛革タイプのメリット・デメリットを紹介します。


※この記事は2023年10月24日に更新しました。(初公開日:2017年9月7日)



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牛革ランドセルの風合いはピカイチ!




一般的な牛革のランドセルの特徴は、次の通りです。



  •    大きさ…一般的なランドセル規格と同じ

  •    重さ…1300〜1500g前後

  •    価格帯…約50,000円〜

  •    表面の加工の種類…ツヤ出し加工・ツヤ消し加工・シボ加工・ヌメ革など

  •    シェア…約2~3割


現在販売されているランドセルの素材は大きく分けて「本革」「クラリーノ(人工皮革)」「合成皮革」の3種類。牛革は、本革の一種です。ランドセル用の牛革には、生後3〜6ヶ月に去勢した2歳以上の雄牛の革「ステア」が多く使われています。ステアは最も一般的な牛革で、表面のキメが細かく、厚みがあり、耐久性にも優れています。長く使うほど、本革の風合いを楽しむことができますよ。


牛革のメリットとは?


牛革製品のイメージ

牛革製品には以下のようなメリットがあります。



  • 愛着が湧きやすい

  • 丈夫で強い

  • 高級感や品格がある


天然素材である牛革は、特有の風合いが最大の特徴です。クラリーノなどの人工の素材は使用とともに劣化に向かいますが、牛革は使えば使うほどに味わいが増していきます。きちんとお手入れさえすれば、表面に艶が出て、色も美しく経年変化していきます。

また牛革は強度の高い革ですから、6年間毎日使うランドセルの素材として非常に適しています。見た目にもどことなく奥行きが感じられ、革特有の高級感や品格があります。


牛革のデメリットとは?




  • 水に弱い

  • 人工皮革よりも重い

  • 良質な革になるほど高い

  • こまめなお手入れが必要


牛革ランドセルは、軽量化したものでも1300g前後の重量があります。お子さまの年齢や体格によっては、重く感じることもあるでしょう。また、防水加工を施してあるとはいえ、もともと水に弱い素材なので、雨などで濡れたらお手入れが必要です。

価格帯は、手ごろなものでおよそ5万円〜、工房系では6万円以上が主流。良質な革であるほど高価です。

ここ数年はランドセルの平均購入額が上がっていますが、半数以上の方が3〜5万円台のランドセルを選んでいますので、牛革のランドセルの価格帯は平均よりも高額だといえるでしょう。


イマドキの牛革ランドセル事情、素朴な疑問は?


鏡に映る牛革ランドセル

ランドセルの技術は年々進化しており、扱いにくいとされていた牛革のランドセルも、クラリーノに負けない機能性を持つようになってきました。ここでは、牛革ランドセル購入の際に疑問に挙がりやすい点をまとめました。


Q1:牛革ってヒビが入りやすいのでは?


牛革ランドセルの不安要素の一つに、ヒビ割れがあります。確かに、親世代・祖父母世代がランドセルを使っていた頃、ベルト部分やかぶせ部分に「ひび」や「めくれ」ができてしまうことがしばしばありました。

牛革は天然素材のため、素材に油分が不足すると割れやすくなってしまいます。それゆえ、乾燥によってひびが入りやすい革製品にはオイルやクリームを使用した手入れが不可欠です。

しかし、近年のランドセルに使われている牛革素材は、子供が使うことを想定し、基本的にヒビ割れやシワ、めくれなどが起きにくい仕様に作られています。また多くの場合「6年間保証」がついています。牛革ランドセルを希望しているご家庭にとっては、非常に安心のサービスですね。

6年間保証の内容は、全て無料修理、解体が必要な修理に関しては一部有料などで、メーカーによって保証範囲は多少異なります。どこまでが無料修理の対象なのかを確認しておくと安心ですね。

さらにメーカーによっては、修理期間中、代替品の貸し出しを行っているところもあります。夏休みなどの長期休暇中以外にも修理に出せるので便利です。

一般の革製品には、6年間もの長期にわたる保証サービスがついている商品は極めて稀です。その意味では、たとえ多少高額になったとしても価値のある買い物だといえそうです。

羽倉では牛革モデルのランドセルに耐性牛革を使用しています。耐性牛革は、本革の質感を損なわない極薄のフィルムを貼り付け、撥水性や耐久性を高めた素材です。6年間保証も用意しています。羽倉の6年間保証を見る>


Q2:防水ってどの程度できる?


牛革のランドセルを敬遠しがちな理由の一つに、水に弱い点が挙げられます。大人向けのカバンならまだしも、ランドセルは小学生が使うものですから、どんなに丁寧に使っていても雨天時使用による雨染みやカビが心配されます。

しかし、最近の牛革ランドセルには、ほとんどの場合しっかりとした防水加工が施されています。中には、革の厚みの半分まで防水加工されているものもあり、防水・耐水性に関しては、クラリーノとも互角に考えられるようになりました。

羽倉では牛革モデルを含む全モデルのランドセルに撥水加工を施しています。雨にぬれても水を玉のようにはじきます。ただし、雨の日はできるたけ雨カバーを使用して、濡れてしまった場合はなるべく早くふき取ってくださいね。お手入れ方法を見る>


Q3:伸びやすいイメージの革、型崩れしやすいのは本当?




牛革は、天然素材ということもあり、伸びや馴染みが生じやすい素材ではあります。それゆえ、上から強い力で押さえつけたり、背負ったまま壁に押したりすると、凹んでしまう場合があります。

ランドセルが型崩れしやすいかどうかは、実は素材よりもマチの強度が鍵となります。型崩れしにくいランドセルは、耐久性の強い芯材を使っています。

羽倉ではマチ部分についても耐久テストを行い、安全性を確認しています。マチ部分などの安全性を見る>


Q4:牛革ランドセルは傷がつきやすい?


革財布や革カバンに傷がついてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。それを「味わい」ととるか「傷」ととるかは本人次第ですが、ランドセルの場合、あまりにも傷だらけになるのは考えものです。

牛革のランドセルは傷がつきにくいといわれていますが、実際は表面の加工の仕方が大きく影響します。例えば、ヌメ革はほとんど表面加工をせずに仕上げた革です。独特の風合いが魅力ですが、引っ掻き傷などが残りやすいのが欠点です。反対に、シボ加工が施された革は、表面に傷がついても目立ちにくくなります。

したがって、傷の付きやすさは、牛革・クラリーノといった素材の違いではなく、表面の加工の仕方によると言えるでしょう。


牛革ランドセルはこんなお子さまにオススメ!


【物理的な理由編】




牛革ランドセルに向いているのは、次のようなお子さまです。



  • 通学距離が比較的短い

  • 小柄ではない

  • 体力がある

  • ベーシックカラーのランドセルが欲しい


牛革のランドセルは、素材の性質上、クラリーノ製よりも重量があります。牛革ランドセルはクラリーノに比べ、平均して200g程度重め。「たった200g!」と思うかもしれませんが、教科書をたくさん入れて背負ってみると、その200gの差が負担に感じることもあります。

実際に、通学距離の長いご家庭は、クラリーノ製の軽量タイプを選ばれることが多いそうです。同じ理由で、一年生入学時に小柄なお子さまや体力に自信がないタイプのお子さまは、軽さを重視したランドセルを選ぶ傾向にあります。

一方、赤や黒・茶などのベーシックカラーのランドセルを好むお子さまには、クラリーノよりも牛革ランドセルがオススメ。同じような価格帯で同じ色を選ぶなら、経年変化で味わいが出る牛革が良いでしょう。


【親御さんの考え方編】




  • 革の良さを知ってほしい

  • 物を大切に扱う心を学んでほしい


実際のところ、小学1年生で革製品の良さを理解できるお子さまは、それほど多くありません。牛革を選びたいのは、お子さま側というよりも親御さん側の意見が大半ではないでしょうか。

もちろん、「親の願い」で素材を選ぶのも一つの方法です。革は手入れが命。上手に手をかければかけるだけ、良い味わいが出てきます。日々の手入れを通して、物を大切に扱う意識を学ぶこともできます。


クラリーノの手軽さにも負けない!牛革の真の魅力とは




牛革ランドセルは、人工の素材に比べて繊細な面があります。しかし、現在のランドセルは日々進化し、昔よりも格段に扱いが容易になっています。確かにお手入れは必要ですが、小さい頃からモノを大切にする心を養い、革独特の味わいを楽しむことができる大変価値のある素材です。6年間の役目を終えた後は、革小物にリメイクして使うのも素敵ですね。いつまでもお子さまの思い出とともに寄り添ってくれる存在となるでしょう。そういう意味でも、牛革はクラリーノとも優劣をつけにくいほどの、良い素材ではないでしょうか。


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