羽倉を知る
どどどどど 勢いよく進むミシンの音
がしゃんがしゃん 力強く金具を打つ音
“鞄のまち”兵庫県豊岡市にある羽倉の工房は
職人たちが奏でる音でいつもにぎやか
背負ってくれるきみの顔を思い浮かべながら
ひと針 ひと手間に 想いを込めて
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自然に満たされ
自然に磨かれるまち芽吹きの力に満ちあふれる春
鮮烈な日差しと草いきれの夏
立ち込める川霧が幻想的な秋
モノトーンの雪に包まれる冬 四季折々に多彩な表情を見せる豊岡のまちは
遠くにゆるやかな山々を見渡す盆地にあります。 まちの中央をゆっくり流れるのは、水量豊かな円山川。
かつて絶滅が危ぶまれた“こうのとり”も暮らす肥沃な土地を育み
神話の時代から途切れることのない人の営みを支えています。 いにしえの歌人やあまたの文豪に愛された名湯・城崎温泉
情趣あるまちなみに心癒される城下町・出石など
近隣には全国に知られた名所が多く
文化の薫りも色濃くただようまちです。
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連綿と続いてきた
ものづくりの系譜兵庫県豊岡市は鞄の産地として知られています。そのルーツは、
円山川の湿地帯に自生する植物・コリヤナギを
編んでつくる杞柳細工です。
はるか千年以上も前からこの地で行われていたといい、
雪に埋もれる農閑期の仕事として発展しました。 なかでも柳行李の製造は、
江戸期に奨励されたこともあり、
全国に名をはせる一大産業に。
明治に入ってこれを改良した行李鞄が作られたことが、
現在の鞄産業の礎になったとされています。 豊岡には、日本のものづくりの伝統が
脈々と受け継がれているのです。
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特許庁が認めた地域ブランド
「豊岡鞄」「豊岡鞄」とは、特許庁に登録された地域団体商標。
鞄の一大産地・豊岡の共有財産として
守り育てているブランドです。 この名称を名乗れるのは、
兵庫県鞄工業組合が定めた基準を満たす鞄だけ。
審査は厳しく、縫い目ひとつの
ズレすら許されません。
ランドセルとしてはじめてこの認定を受けたのが、
私たち羽倉です。 鞄づくりの技術を次代に伝え
「豊岡鞄」を世界に誇るブランドに育てること。 それが私たちの使命であり、矜持です。 -
豊岡鞄の保証制度
「豊岡鞄」に認定された商品には、認定製品番号と製造企業名入りの保証書が付けられます。
「豊岡鞄」は地域の共有財産として産地ぐるみで守り育てているブランド。
製造企業それぞれが商品の保証責任を担い、万一の際は最善の対応をお約束します。
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豊岡の四季の移ろいを写した
羽倉だけの色色とりどりの個性を持つこどもたちに
自分色のランドセルをみつけてもらいたい。
その想いから生まれた
色とりどりのオリジナルカラー「はくらいろ」。 特別に色付けした
羽倉にしかない28色は
厳しくも豊かな豊岡の風土から生まれました。 かすかな陰影を帯びたカラーは
あざやかな記憶を残しつつも
暮らしにやさしくなじみます。 詳しく見る >
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すべての工程を
手がけてこそのものづくり今年で創業61年を迎える羽倉の工房には
現在29名の職人たちが在籍しています。 豊岡に生まれ、人生の大半を鞄に捧げてきた職人
育児が一段落し、大好きな鞄業界へ挑戦しにきた職人
ものづくりに関わりたくて、豊岡に移り住んだ職人 老若男女さまざま、経歴もそれぞれですが、想いはひとつ。
お子さまのパートナーとして
寄り添えるランドセルをお届けするため
ともに切磋琢磨し、技術を蓄積しています。 「すべての工程を手掛けてこそのものづくり」が私たちのモットー。
今日も、私たち自身が納得できるランドセルを追求しています。株式会社羽倉
取締役社長 -
素材の美しさを引き出し
デザインの美しさを際立てる
オールハンドメイドのランドセル。こどもたちの個性を大切に考え
こどもたちの気持ちに寄り添って
自由に選べるランドセル。これが私たちの考える、ランドセルの新たなスタンダードです。
こどもたちが自分色のランドセルを背負い
堂々と歩んでいけますようにと願っています。株式会社羽倉
インダストリアルデザイナー
ブランドコーディネーター三谷忠史