
ランドセルの背カンが背負い心地を左右する!
背カン(せかん)とはランドセル本体と肩ベルトをつなぐ部分で、ランドセルと背中のすき間をなくしてフィットさせる役割があります。背カンによりランドセルの背負い心地や軽さの感じ方が随分変わってくるため、とても重要なパーツと言えます。背カンは大きく分けて次の3つのタイプに分けられます。
1)固定型背カン
肩ベルトが固定されていて開かず(動かず)、着脱しづらいというデメリットがありますが、部品が少ないため壊れにくいのがメリットです。
2)連動型背カン
肩ベルトが左右同時に同じ幅で開くため、体型に合わせて動くのでフィットしやすいメリットがあります。しかし、背負った時にランドセルが中央にきていない場合は片方の肩ベルトが浮いたようになります。ただ、子どもがすぐに違和感を感じるはずなので、正しい位置へ戻せば問題ありません。
3)非連動型背カン
肩ベルトが左右別々の幅に開くため、体型だけでなく体の動きに合わせてフィットしやすいメリットがあります。しかし、背負った時や飛び跳ねた時にランドセルが偏った状態でも肩ベルトがフィットするため、子どもが修正しなければ片方の肩に重さがかかってしまいます。
どのタイプにもメリット・デメリットがありますが、現在では連動型・非連動型のランドセルが主流になっています。
背カンの素材について
背カン本体は金属ですが、根本部分はプラスチック(樹脂)でできているランドセルがほとんどです。屈曲部分に柔軟性を持たせた方がフィットしやすく背負い心地が良くなるためです。
プラスチックとはいえ、耐久性にすぐれているものを採用しているため、通常で使用する分には壊れる心配はありません。金属は頑丈ですが、プラスチックに比べ屈曲による金属疲労が大きく破損しやすいという懸念があります。
ランドセルの背負い心地は肩ベルトも重要な要素

肩ベルトはランドセルの背負い心地に大きく影響します。そのため、子どもの体型に合った肩ベルトを探すことはとても大事なことです。
肩ベルトのタイプ
背カンのつながっている部分から立ち上がり、カーブしている肩ベルトが主流となっています。これは子どもの肩にフィットしやすくするためです。
これに対し、立ち上がっておらずカーブしていない肩ベルトもあります。最初からカーブがあると、子どもの肩によってはなじまない可能性があるからです。ただし、2~3か月かけて自然に子どもの肩になじむように作られているため問題ありません。
また、肩ベルトがS字型、X型などの形状をしているランドセルがあります。子どもの肩にフィットさせるため、各メーカーが研究を重ねて製作しています。
肩ベルトの素材について
ランドセルと同じく、牛革や人工皮革(クラリーノなど)でできています。肩ベルトには大きな負荷がかかるため、牛革が最も丈夫で適していると言う意見もあります。
肩ベルトの内部には、プラスチック、ウレタンパット、クッション材が入っているランドセルがあります。肩ベルトにカーブを付けたり、衝撃を吸収したり、肩にやさしくフィットさせたり、形状記憶させたりなど、各メーカー独自の工夫によるものです。
購入時にチェック!背カン・肩ベルト選びのポイントとは?

これまでご説明してきた点をふまえ、ランドセルを購入する時に注意するポイントをまとめました。
背カンについて
背カンの丈夫さを重要視するなら固定型、子どもの体へのフィット、着脱のしやすさを重要視するなら連動型か非連動型をおすすめします。
また、背カンの根本部分については、金属であってもプラスチックであってもきちんと耐久テストをクリアできているのかがポイント。
事前に公式サイトやカタログでチェックしておくと安心ですね。
肩ベルトについて
肩ベルトでは立ち上がりの有無をチェックする場合が多いですが、長さも重要なチェックポイント。6年間使うため、子どもによってはかなり大きく成長する場合があります。何センチ位まで対応可能なのか確認するのを忘れないで下さいね。
保証内容は要チェック
ほとんどのランドセルは6年保証です。もし、修理や交換が必要となった場合に、無料なのか一部有料なのか、必ず確認しておきましょう。
ランドセルにまつわるトラブルを防ぐにはコレ!

髪の毛が挟まる
固定型の背カンは髪の毛が挟まることはほとんどありませんが、可動型の背カンは挟まりやすく痛い思いをする子どもが多いようです。特に髪の毛の長い女の子は注意が必要。
背カンを隠せば髪が挟まることがないため、背カン部分を包み込むようなカバーで対応することができます。市販のカバーもありますし、ハンドメイドでもいいですね。髪型を工夫して背カン部分に髪の毛がかからないようにするのも一手段です。
金属アレルギーがある
また、ランドセルには金属のパーツが色々と使われています。子どもに金属アレルギーがある場合は、直接首に触れる背カンに特に注意してください。着脱の時に肩ベルトに付いている金属が肘周りに触れる可能性もあるため、こちらも要チェックです。
金属の中でもチタンなら、アレルギーを起こしにくいと言われています。背カン、肩ベルトなどに使用されている金属の種類をよく確認してください。また、前述のカバーを取り付けることも視野に入れても良いかもしれません。
まとめ

ランドセルを選ぶ際には背カン、肩ベルトが重要なポイントであることがお分かりいただけたと思います。
インターネットやカタログ通販でも詳しい説明が記載されているとは思いますが、ラン活ではやはり子どもに背負わせることが一番。子どもがトラブルなく、心地よくランドセルを使えるように、親として背カンと肩ベルトについても知識を深めておきましょう。
羽倉はランドセルのご購入をさまざまな形でサポートいたします
羽倉ランドセルは、非連動型の背カン「ウイングセカン」やS字形状の肩ベルトの採用などにより身体にピッタリ密着して背負い心地が軽く感じられる工夫を施しています。


ランドセルはショールームや全国の取扱店舗、展示会でじかにご覧いただくことができます。ぜひ、実際に手に取って背負ってみてお確かめいただくことをおすすめします。
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