ランドセルの疑問・質問

ランドセルの「ヘリ巻き」と「コバ塗り」の違いとは?

ランドセルは6年間という長い期間使用するもの。そこで気になるのが耐久性ではないでしょうか。そんなランドセルの中でも、開け閉めの際に必ず動かすのが、蓋の役割を担っている「かぶせ(冠)」。このかぶせのフチには「ヘリ巻き」と「コバ塗り」、2種類の仕上げ方法があります。


羽倉ランドセルでは「はねかる」「はねかるArte」がヘリ巻き、他のシリーズはすべてコバ塗り仕上げとなっています。ここでは、2つの仕上げ方法の違いをご紹介します。



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「ヘリ巻き」「コバ塗り」でランドセルの強度が変わる?


ヘリ巻きとコバ塗りのランドセルを背負った男の子

勢いよくお辞儀をしたらランドセルの中身が前に飛び出してしまうという光景、親御さん世代なら当然ご存じですよね。

かぶせの錠前を閉めていない、おっちょこちょいの代名詞のようなシーンですが、自動的に閉じる「ワンタッチロック錠前」が主流となった現代では、懐かしい光景なのかもしれません。


さて、そんなランドセルのかぶせですが、ヘリ(断面部)は、どうしてもぶつけたり擦ったりといった接触で傷がつきやすい部分です。そのため、このヘリから水が染み込んだりほつれたりしないようにするため、「ヘリ巻き」と「コバ塗り」という異なる2種類の方法で補強されています。


どちらも使用頻度の高いかぶせの強度を上げるための職人技ですが、どのような違いがあるのでしょうか?


革を巻いて仕上げる「ヘリ巻き」


ヘリ巻きのランドセル

かぶせの周囲が円筒状に縁取られているデザインのランドセルを目にすることも多いと思いますが、これが「ヘリ巻き」。かぶせのフチに革をテープのように巻いて仕上げる技術のことを言います。


断裁面の補強はもちろんですが、ヘリがあることでかぶせが直接ダメージを受けにくいという効果もあります。

ヘリ巻きは革製品全般に使われている補強技術で、丸みの強調された温かみのある雰囲気が特徴です。


また、近年では、ヘリ巻きテープの色をランドセル本体の色と組み合わせることによって、様々なバリエーションを楽しむことができる「コンビカラー」も人気となっています。


ニスを塗って仕上げる「コバ塗り」


ランドセルのコバ塗り

コバとは、革を裁断した時の切り口のこと。漢字で「木端」と書くそうですが、これは皮の断裁面が木の切れ端にそっくりであることに由来しているそうです。


裁断したばかりの革は毛羽立ってざらついているため、まずはきれいに整え、ヤスリで磨いてからニスを塗って固めます。そしてこの作業を何度も繰り返すことで、次第に強度を増していくのです。この工程を「コバ塗り」と呼びます。


高級紳士靴の製作現場で主に使用されていた技術と言われている通り、大量生産ではとてもマネのできない、手作りランドセルならではの高級感が魅力です。


革の断裁面をそのまま生かすことによってスッキリとしたスタイリッシュなフォルムに仕上げることができるので、シンプルで大人っぽい印象を与えるでしょう。


また、ニスのカラーが革と同色のものだけでなく、あえてカラーを変えたアクセント効果のあるコバ塗りもあります。


羽倉ならコバの塗り直しサービスで安心!


コバ塗りで仕上げられたランドセルの魅力の一つが、使い込んでいくうちにニスが削られることで醸し出されるコバの風合いですが、完全に剥がれ落ちて強度が弱まってしまっては本末転倒。


財布や時計のベルトなどレザーグッズを扱うブランドでは、アフターサービスとしてコバニスの塗り直しをしているところも多くありますが、ランドセルでも同じようなサービスを実施している工房があります。


コバ塗り自体が、手作りで製作される工房系ランドセルに多く採用されている技術のため、ニスの塗り直しサービスも含めて、工房のアフターサービスを事前に確認するようにしましょう。


なお、羽倉では「6年間完全無料保証」の修理対象として、コバ塗りの補修も無料(1回のみ)とさせていただいております。


まとめ


いかがでしたでしょうか。革製品の断裁面を補強するための技術「ヘリ巻き」と「コバ塗り」をご紹介しました。ランドセルの場合、かぶせ部分になるので、見た目の印象を大きく左右する重要なポイントですね。どちらを選んでも、強度的には問題ありません


。これから、ランドセルを購入される方は、是非かぶせの「ヘリ」にも注目して選んでみてくださいね!


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