お手入れ・修理

コードバンランドセルのお手入れはどうすればいいの?症状別にご紹介

高級感が漂う「コードバンランドセル」はお値段が高く、革製品ということで他のランドセルよりもお手入れが大変だと思われがちです。果たして本当にそうでしょうか?今回は、意外と簡単なコードバンランドセルのお手入れ方法についてご紹介します。



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「コードバン」とはどんな素材なの?


コードバン ランドセル 手入れ

ランドセルの最上位クラスの素材として使われている「コードバン」。コードバンとは、馬のお尻の部分から取れる貴重な天然皮革(本革)のことです。コードバンは1頭の馬からランドセルのかぶせ2枚分しか取れないと言われており、別名「革の宝石」や「革の王様」とも呼ばれている高級品です。

コードバンは、一般的なランドセルに使われている牛革よりも繊維が細かく耐久性があり、年月を重ねるごとに味わいが増していくのが特徴。コードバン特有の艶やかな光沢となめらかな質感、そしてコードバンにしか出せない上品な雰囲気が多くの方から愛される理由です。


コードバンランドセルのお手入れのポイントは?


コードバン ランドセル 手入れ ポイント

高級素材のコードバンですが、基本的なお手入れは一般的な牛革のランドセルと変わりありませんので安心してください。お手入れのポイントは、以下の項目をチェックしてみてくださいね。


水に濡れてしまった場合


よく乾いたガーゼなどのやわらかい布で濡れた部分の水気を取り、自然乾燥させましょう。早く乾かそうと思って太陽の日差しがあたる場所に置いてしまったり、ドライヤーの温風やアイロンのスチームなどを当てたりしてはいけません。ストーブやヒーターなどの前に置くのも厳禁です。

急激な熱を加えると変形したり、シワの原因になってしまったりすることもあります。なるべく風通しの良いところに置いて、焦らず自然に乾くのを待ってくださいね。


汚れがついてしまった場合


軽い汚れであれば硬く絞った布で水拭きし、乾いた布で乾拭きしてください。コードバンなどの革製品は水に弱いため、水分はすぐに拭き取るのがポイントです。水拭きしても落ちない場合は、皮革用クリーナーで汚れを拭き取りましょう。皮革用クリーナーはランドセル専用のものに限らず、ホームセンターなどで市販されている一般的なものでも構いません。

大事なのはできるだけ早く汚れを落とすこと!子どもは自分のランドセルが汚れても気づいていない場合がありますので、子どもが学校から帰宅したら、ランドセルが汚れていないか保護者の方がこまめにチェックしてあげましょう。


ひび割れが気になる場合


コードバンランドセルは革製品ですので、そのまま放置していると革が乾燥して硬くなってしまう場合があります。なんだか乾燥しているなと感じたら、汚れをきちんと拭き取った後に、保革油を少量含ませた布で丁寧に拭いてあげてください。できれば12ヶ月毎にケアしていただくと安心です。


内側が汚れてしまった場合


ランドセルの外側の汚れは目立つので気づきやすいですが、見落としがちなのが内側の汚れです。常に教科書やノートを入れているため、底の部分をじっくり見る機会は少ないと思います。しかし内側の底の部分には、鉛筆による汚れや消しゴムのカスが溜まっていたり、ホコリやゴミがこびりついていたり・・・。そのままにしていると汚れが落ちにくくなってしまいますので、定期的なお手入れが必要です。ごみ等をブラシでかき出した後、よく絞った布で軽く水拭きしてお掃除するようにしてください。


見た目の印象を左右するのは革部分以外にもある?


コードバン ランドセル 手入れ

お手入れというと、ついつい革の部分ばかり気にしてしまいがちですが、忘れずにきれいにしておきたいのが「金具」です。どんなに革の部分をきれいにしていても、金具が錆びたりくすんでいたりすると印象が台無しに・・・。特にかぶせの先のマグネット金具や、キーホルダーなどを下げるフックは手で触る機会も多く、ツヤがなくなりやすいパーツです。

乾いたやわらかい布で金具を拭いてあげるだけで、見た目がぐんとアップしますのでぜひ試してみてくださいね。錆などが気になる場合は、金属用の研磨剤を少量だけつけて磨くとより一層きれいになります。その場合、コードバン部分に研磨剤が付かないように十分注意してください。


最近のコードバンランドセルはお手入れが不要?


コードバン ランドセル 手入れ

コードバン素材を使用したランドセルは、革製品のためお手入れが大変というイメージがありましたが、最近は必ずしもそうではありません。ランドセルメーカーの長年の研究と改良の結果、表面に特殊な樹脂加工を施すことで「耐水・防汚・防傷」を実現したものが数多く販売されています。

このような加工が施されているのであれば、むしろコードバンの方が牛革よりも強度があるため、6年間ほとんどお手入れ不要でお使いいただくこともできるのです。

メーカーによっては「皮革用クリーナーや保護クリームは使わない方が良い」と指示している場合もありますので、購入した際に付いてきた取扱説明書をしっかり読んで、自分のランドセルに合った正しいお手入れをするようにしましょう。


まとめ


コードバン ランドセル 手入れ

コードバンランドセルのお手入れ方法についてご説明しましたが、いかがでしたか?高価格な革製品でありながら、とても簡単で驚いた方も多いのではないでしょうか。

コードバンの艶やかな光沢と上品な質感は、ほかのランドセルにはない満足感を与えてくれます。ランドセルは6年間使い続けるものですので、ぜひ上質なコードバン素材のものを検討してみてはいかがでしょうか。正しいお手入れをすることで、購入した時のキレイな状態をより長く保つことができますよ。


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