「鞄の街」豊岡からお届け
ランドセル通信
お手入れ・修理
2022.4.2
人工皮革のランドセルNGなお手入れ方法ときれいに使うポイントも
ランドセルは一度購入すると、基本的には買い替えることはありません。
では、少しでも長くキレイな状態を保つにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では人工皮革のランドセルの手軽で効果的なお手入れ方法をご紹介します。
自宅でのクリーニング方法をぜひ試してみてください。
人工皮革の素材にはどのような特徴があるの?
人工皮革のランドセルで最も有名なのは「クラリーノ」ですね。
クラリーノとは株式会社クラレが製造する天然皮革の構造をモデルに開発された高品質な人工皮革のこと。
軽くて丈夫で水に強いという特徴があります。
革の場合は時間が経つことによって味わいが豊かになりますが、クラリーノの場合は表面にひびわれが出るなどの劣化が生じる可能性があります。
少しでも長くベストな状態を保つためには、定期的なお手入れが必要です。
とはいえ、クラリーノのお手入れはとても簡単なので安心していただければと思います。
日常のお手入れで気を付けること
クラリーノランドセルはメンテナンスが不要だと思っている人が多いようです。
確かにメンテナンスなしでもある程度キレイに使用することが可能ですが、
長い目で見た時に少しのメンテナンスでキレイさに差がでるのであれば、きっちりとメンテナンスしておきたいですよね?
そこで、普段から気を付けておきたいこととして、日常的にしておくべきお手入れ法について紹介しますので、ぜひチェックしてください。
安全カバーは時々外そう!
小学校の登下校中に交通事故に遭わないようにランドセルに取り付ける、黄色のカバーを安全カバーといいます。
この安全カバーを被せたまま長期間ランドセルを使用していると、
ビニールに含まれるカソ剤がランドセルの表面についてしまうため、外す時にランドセルの表面がカバーと一緒にめくれたり、キズがつくことがあります。
そういったことにならないように、時々安全カバーを外すことを心がけましょう。
取り外すタイミングは1週間に1度程度で構いません。毎週休前日の下校後に外すというように、習慣化しておくと良いでしょう。
水で濡れたら乾いた布で軽く拭こう!
クラリーノは耐水効果の高いウレタン樹脂を表面に使っているので、雨などの水に濡れたとしても、型崩れなく利用することができます。そのため、乾いた布で拭き取る程度のお手入れで美しさを保つことが可能です。
人工皮革のお手入れ・掃除に関する豆知識
日常のお手入れはほとんどやることがないと言っても過言ではないクラリーノですが、
汚れが付いてしまったり、折れてしまった場合にはどのようにお手入れすればいいのでしょうか?
汚れや折れが発生してしまった場合のお手入れ方法と、お手入れのタイミング、
1回のお手入れにかかる目安時間などの豆知識を紹介します。またやってはいけない行為についても解説します。
汚れをキレイに取るコツ
ランドセルが汚れてしまった場合にはさまざまな除去法がありますが、最も手軽にできる方法は、かたく絞った布で汚れた部分を水拭きすることです。
水拭きだけで汚れが落ちない場合には、中性洗剤を使用して拭き取るという方法があります。
中性洗剤を水でうすめ、それを雑巾に浸してからギュッと絞ります。
その雑巾でランドセルを拭いて、陰干しをすると汚れをキレイに拭き取ることができるでしょう。
この時の注意点としては、雑巾をしっかりと絞るところです。
雑巾に水分が多く、ランドセルが濡れてしまっては、カビの原因となります。しっかりと絞ってから拭き取りましょう。
ランドセル内部の掃除方法
ランドセル内部の掃除方法も、基本的には外部の掃除方法と同じです。
中性洗剤と雑巾を使って拭き取りましょう。
ただし、ランドセル内部に細かいゴミや誇りが入っている場合がありますので、まずはランドセルを傾けてそれらを取り出してから拭き取ると効率がよいでしょう。
お手入れの頻度は月1回程度で十分
これらのお手入れはどれくらいの頻度でやれば良いのでしょうか?
もちろん、ランドセルの汚れ具合や折れ具合にもよるのですが、基本的には1カ月に1回程度行えば十分でしょう。
汚れが酷くなってから除去するのが大変なので、汚れが少ないうちにお手入れしておくのがおすすめです。
1回のお手入れにかかる時間は汚れの除去で30分程度が目安です。
短時間でお手入れが可能なので、ほとんど手間もかかりません。
革用クリームの使用はひびわれの原因
ランドセルは革だから、革用のクリームを塗れば良いと勘違いしている人もいらっしゃるのですが、実はこれはNG行為です。
クラリーノに革用クリームを塗ると表面の剥がれやひびわれの原因となってしまうので、絶対にやめましょう。
まとめ
クラリーノランドセルはお手入れが簡単です。そのため、お子さまが自分ですることも出来ますので、一緒にお手入れをされてはいかがでしょうか?
お子さまが自分でランドセルのお手入れをすると、ランドセルに対して愛着が持てるでしょう。
その結果、モノを大切にする心を育むことも期待できます。
また、ランドセルを背負っている写真はもちろん、大切にしている写真を残すこともおすすめです。
お子さまと6年間の相棒であるランドセル、そんな相棒との思い出をしっかりと記録しておきましょう。