今回は、ランドセルの相場や価格帯ごとの特徴、選び方が変化してきたポイントについてご紹介します。
ランドセルの相場、2020年の購入金額は?

ランドセルを選ぶとき、値段がいくらぐらいのものを選べばいいのか迷ってしまいませんか? 激安のものなら1万円台からありますが、高いものでは10万円以上するランドセルも。
ランドセルの相場は上昇傾向。最近の購入金額帯は40,000~54,999円が最も多く、2020年4月入学のデータでは、購入金額の平均は53,600円で2018年より2,300円も高くなっています。
【参考】「ランドセル購入に関する調査」一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会
ランドセル選びの変化とその理由

ランドセルの選び方も時代とともに変化しています。どのように変化しているのか、理由と共に見ていきましょう。
価格
ランドセルの価格帯は幅広いので、予算に合うものを選ぶことができます。平均購入価格は上昇傾向ですが、ランドセルの購入金額が高くなってきたのは次のような理由からと考えられます。
- サイズの大型化や原材料の高騰
- 少子化や共働き家庭の増加にともない、1人の子どもに使えるお金が増えた
- 細部までデザインや装飾にこだわったランドセルが増えている
ランドセルは以前よりも大型化しています。脱ゆとり教育で学習指導要領が改訂されたとき、教科書はB5判からA4判へとサイズアップし、ページ数も増えました。2020年度からは再び改訂された学習指導要領が小学校で実施されているので、教科書の冊数はさらに増えていくかもしれません。
最近のランドセルはA4フラットファイル対応のものが多く、従来のタイプより横幅やマチ幅が広い大容量のタイプが増えています。このようなランドセルの大型化に伴い、価格が上昇していると考えられます。
また、少子化や共働き家庭の増加で、一人の子どもにお金をかけられる金額が増加。ランドセルは祖父母からの入学祝いというケースも多く、できるだけ高品質のランドセルを買ってあげたいという人が増えているようです。
さらに、最近は華美な装飾のランドセルも増えています。きれいな刺繍やキラキラのスワロフスキーなど、女の子がひとめぼれしそうなこだわりの装飾が施されたランドセルは価格も高額です。
購入時期
ランドセルの購入時期は、年々早まっています。10年ほど前なら年明けに購入する人が多かったのですが、最近は4~5月から検討を始め、夏には購入する人が多いです。なぜ1年も前から検討するかというと、工房系など大量生産できないランドセルや人気モデルは早期に完売してしまうから。買おうと思ったら既に完売というのでは、子供もガッカリしてしまいますよね。
すべてのランドセルが早期に完売するわけではありませんので、特にこだわりがない人なら年明けでも大丈夫です。どうしても欲しいランドセルがある人は、4~5月頃からカタログを取り寄せたり、展示会に行ったりして検討を始めておきましょう。
カラー
昔は男の子なら黒、女の子なら赤というように、ほとんど選択肢がありませんでした。それが現在では、カラーバリエーションがぐっと豊富に! 自分の好きな色を選ぶことができますよ。
男の子は今でも黒が圧倒的な人気。青も人気がありますが、黒に比べたら少数派でしょう。
ただし、黒といっても黒一色ばかりではありません。黒×赤、黒×青といったコンビカラーも増えていますよ。
女の子は赤、ラベンダー、ピンク、水色、ブラウンが人気です。最も人気のカラーは赤ですが、男の子での黒ほど断トツ人気というわけではなく、分散しています。
また、2018年の購入調査でランキング1位だったピンクについても、赤に近いピンクから淡いピンクまで、さまざまな色味があります。そのため豊富なカラーバリエーションの中から好きな色を選ぶことができるでしょう。
ランドセルの価格帯ごとの特徴

ランドセルの価格帯は幅広いので、高いランドセルのメリットや、安いランドセルのデメリットも知っておきたいですね。ランドセルの価格帯ごとの特徴についてご紹介しますので、価格の目安を決めるときの参考にしてください。
1~2万円台
できるだけ低価格のランドセルを選びたいという人に注目されるのが、この価格帯です。1万円台のランドセルは中国製がほとんどなので、検討する場合は耐久性を確認しておきましょう。
2万円台のランドセルは、ショールームや実店舗を持たない低価格のネット通販メーカーが中心です。また、流通系ランドセルの低価格モデルや人気メーカーの型落ちなどもこの価格帯で見つかります。
3~4万円台
国内で製造された大手ランドセルメーカーの標準モデル、大手流通のプライベートブランドなどはこの価格帯となります。手頃な値段で安心して使えるランドセルをお探しの方は、この価格帯から検討してはいかがでしょうか。
5~6万円台
最も選ばれているのが5万円台のランドセルです。この価格帯なら大手メーカーの上位モデルや工房系メーカーから選ぶことができます。素材は凝った装飾のクラリーノや牛革から選べますので、選択の範囲が広がります。
7~9万円台
この価格帯になれば、大手メーカーや工房系メーカーの高品質なランドセルが選べます。素材は牛革やコードバンが中心となり、人工皮革なら耐水性や耐傷性に優れた素材が使われているものがほとんどです。
上質な素材で、デザイン性や機能性に優れたランドセルをお探しなら、この価格帯を検討されてはいかがでしょうか。
10万円以上
コードバンや最高級の牛革が使われたランドセルは10万円を超えるものもあります。この価格帯になると、工房系メーカーのハイグレードモデル、人気ブランドのデコラティブなモデルなどがあります。
最初に予算を考えるとスムーズ

新入学の準備はランドセルだけではありません。他にも購入すべきものがたくさんありますので、ランドセル選びは最初に予算を考えておくのがよいでしょう。最近は、「ちょっといいランドセルを買ってあげたい」という親御さんが多いようです。素材や機能面にこだわり、見た目が美しいランドセルを選ぶとなると価格帯は5万円~10万円くらいになります。
ラン活が過熱化して、人気のランドセルは早めに完売してしまいますから、高価格帯のランドセルを選ぶなら早めに検討を始めましょう。実際に展示会に行って実物に触れ、背負ってみるなどして、お子さんが6年間飽きずに使えるランドセルを選ぶようにしてはいかがでしょうか。
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