ランドセルの疑問・質問

ランドセルの素材「クラリーノ」の 特徴・メリット・デメリット

ランドセルを選ぶときに必ず目にするのがクラリーノという素材ですが、「聞いたことはあるけどどんなものかは知らない」という方も多いのではないでしょうか。ランドセルの素材の中でも7割以上のシェアを占めるクラリーノ。その特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。

クラリーノは人工皮革の一種


ランドセル クラリーノ

ランドセルの素材は大きく分けて「本革」と「人工皮革」の2種類。ランドセルに使われる本革には牛革とコードバン(馬のお尻の革)があります。豚革もランドセルの素材として使われますが、表面に使われることはほとんどなく、かぶせの裏側に使われています。

一方、人工皮革の代表的な素材がクラリーノです。クラリーノは(株)クラレが製造している世界初の人工皮革。ランドセル以外にも靴やカバン、スポーツ用品やジャケット、ソファなどに使われています。

クラリーノ素材の特徴


ランドセル クラリーノ

 

子どもの頃から上質なものに触れさせるため本革にこだわる親御さんも多い一方で、現在ランドセル素材の主流はクラリーノ。全体の7割以上のシェアを占めています。まずはクラリーノ素材の特徴についてご紹介します。

クラリーノってどんな素材?


クラリーノとは、化学メーカーの(株)クラレが製造する人工皮革のことで、コラーゲンが絡み合った天然皮革をモデルに作られています。ソフトでしなやかでありながら、丈夫で雨にも強いという特徴を持つ素材です。

クラリーノの種類


ランドセル用として主に使われているクラリーノは現在5種類あります。それぞれに特徴がありますのでご紹介します。

  • クラリーノ


全ての種類の基本となり、最も軽いタイプです。

  • クラリーノエフ


牛革のしなやかさや美しいシワを再現したタイプです。牛革よりも軽いので体の小さなお子さんにもおすすめです。クラリーノエフは軽量で風合いがよいところ、加工のしやすさなどが人気となり、現在クラリーノランドセルの主流となっています。

クラリーノエフには、光沢を抑えてシワをなくした「クラリーノエフ2」、光沢を残したままシワを抑えた「クラリーノエフ3」、撥水性が高く高級感ある繊細な表目仕上げが特徴の「クラリーノエフ レインガードfa」、撥水性が高く艶のあるシボ感で本革の風合いを持つ「クラリーノエフ レインガードFx」といった種類があります。

  • クラリーノレミニカ


傷に強いタイプのクラリーノです。光沢がある素材なので、女の子のランドセルにもよく使われています。


  • クラリーノタフロック


ハードな傷に強く、クラリーノの中で最も丈夫なタイプです。強度が高いため他の種類より重さはありますが、傷が目立ちにくいので活発なお子さんにおすすめします。


  • クラリーノリピュート


メタリック加工による独特の色合いと牛革のようなしなやかさを兼ね備えています。レミニカやタフロックのような強度はありませんが、軽量で高級感を感じさせる素材です。


 

上記の種類以外にも、牛革のような風合いを持ちながら、通気性や抗菌性を備えている「クラリーノロベニカ」という素材があり、ランドセルの背あてに使われています。

クラリーノのメリット


ランドセル クラリーノ

クラリーノ素材には、どのようなメリットがあるのでしょう? 牛革やコードバンといった天然皮革と比べたときのメリットについてご紹介します。

軽量なので体が小さい子でも安心


子どもが入学してランドセルを背負うときは、中に教科書やノート、教材等も入れますので、ランドセル本体の重量よりもずいぶん重くなります。小さな体で重いランドセルを背負わせるのは心配という親御さんも多いのではないでしょうか。

クラリーノランドセルの平均重量は1~1.2キロ程度。中には1キロを切る軽量ランドセルもあります。天然皮革に比べて軽量のクラリーノランドセルなら、少しでも軽いランドセルを希望される親御さんも安心でしょう。

カラーバリエーションが多い


クラリーノは染色しやすい素材のため、カラーバリエーションが多いのが特徴です。たとえばピンクと一口に言っても淡いベビーピンクや赤に近いビビッドピンク、深みがあるローズピンク、甘いピーチピンクなど、さまざまな色味があります。クラリーノなら、子どもが欲しい色が見つかる可能性も高いでしょう。

また色の種類だけでなくパールやメタリックなど、光沢感のあるカラーも選べるのがクラリーノの特徴のひとつ。子どもが「可愛い」「カッコいい」と思う色が見つかりやすいでしょう。

価格が安い


クラリーノは天然皮革と比べると価格が安いという特徴があります。クラリーノの平均価格は2~5万円台ですが、牛革は5~7万円台、コードバンは8~10万円台の価格帯が中心です。ただしクラリーノでも人気ブランドやデザイン性が高いものは、天然皮革と同程度の価格帯のものもあります。

水に強い


クラリーノの表面はウレタン樹脂なので、水に濡れても型崩れしません。雨に濡れたら拭き取ればいいだけなので、お手入れも簡単です。

クラリーノのデメリット


ランドセル クラリーノ

魅力の多いクラリーノですが、デメリットについても知っておきましょう。

耐久性が劣る


クラリーノは進化していますので、以前に比べると強度が高いクラリーノも増えてきました。しかし、密度が高い牛革や、牛革の2~3倍もの強度を備えたコードバンにはかないません。

ただし、あくまでも本革に比べて劣るというだけで、クラリーノの耐久性に問題があるというわけではありません。国産のクラリーノランドセルなら、ほとんどが6年間問題なく使えます。

耐久性に関して注意しておきたいのは、超軽量タイプのランドセルでしょう。超軽量タイプの場合は中の芯材が薄い可能性があります。素材も軽量を重視するため傷に弱いタイプが使われている場合がありますので、購入前には強度を確認しておくことをお勧めします。

質感が劣る


使い込むことによって風合いが楽しめる牛革、美しい光沢で手触りが滑らかなコードバン。この2つに比べると、クラリーノの質感は劣ります。しかし、これは好みの問題であって、子どもの目にはツルツルしたクラリーノの方が魅力的に映るケースもありますよ。

クラリーノと似た素材


ランドセル クラリーノ

クラリーノ以外にもランドセルに使用されている人工皮革はいろいろあります。それぞれの特徴をご紹介します。

コードレ


帝人コードレ(株)が開発した素材で、軽くて丈夫、お手入れ簡単なのが特徴。傷や擦れに強く、通気性がよいので、ランドセルの素材だけでなく、スポーツシューズや、ボール、一般靴、自動車のハンドルカバーなどにも使われています。

コードレについては、こちらの記事でも詳しくご説明しています!

>「ランドセルの高機能素材、コードレやクラリーノとは?人工と合成の違いも解説」

タフガード


帝人コードレ(株)が開発した素材で耐久性・耐傷性に優れています。タフガードの種類にはパール加工・撥水加工した「タフガードDX」、タフガードを10%軽量化した「タフガードライト」があります。

ベルバイオ5


(株)FILWELが製造する人工皮革です。本革のような質感を持つのに重さは約半分。傷がつきにくく防水性も備えています。

エクセーヌクラッセ


東レ(株)が開発した素材で、超極細繊維がベースの美しいレザー調人工皮革です。耐久性に優れ、水に強い、傷がつきにくいといった特徴があります。

エアヌール


東レ(株)がランドセルのために開発した比較的新しい素材です。耐久性が高く、軽くしなやかで外観も美しいという特徴があります。

多彩なカラーを楽しめる魅力も


ランドセル クラリーノ

人工皮革には「耐久性がない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、昔に比べると進化していて、傷に強いタイプもあります。軽くて水に強く、カラーバリエーションが豊富といった特徴は、お子さんにとって快適で魅力といえるでしょう。

人工皮革の代表的な存在がクラリーノですが、コードレなど他の人工皮革を採用したランドセルもたくさん登場しています。それぞれの特徴に注目しながらランドセル選びをされてはいかがでしょうか。

 



 
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