ランドセルの疑問・質問

ランドセルの背かんと肩ベルト、耐久性と修理方法は?

ランドセル修理依頼の中で最も多いのが、背かんや肩ベルトの破損なのだそう。大切に使っているのに…と思うかもしれませんが、背かん・肩ベルトのトラブルは誰にでも起きる可能性があります。一体どのように故障するのでしょう?修理方法を探ります。

ランドセル 肩ベルト 修理

背かん・肩ベルトはどこの部分をいうの?


肩ベルトとは?


ランドセルを背負う時に使うベルトのことです。一般的に、ランドセルの肩ベルトは、耐久性のある合皮か牛革を使用して、劣化しにくいように作られています。

背かんとは?


ランドセル本体と肩ベルトをつなぐジョイント部分のことです。固定型背かん、左右連動型背かん、非連動型背かんの3種類があります。素材は、主に金属とプラスチックですが、最近では、耐久性の非常に強い「エンジニアプラスチック」を採用することで、プラスチックであっても信頼できる強さを実現できるようになりました。

故障しやすい背かん・肩ベルトの見極め方!


背カンや肩ベルトは日々の背負い・降ろしの一連の動作をするたびに負担をかける場所です。購入後1・2年程度でいきなり壊れることはほとんどありませんが、5年6年…と使用年数を経ていくうちに劣化し、壊れやすくなります。
ただ、安価で出回るランドセルの中には、耐久性の低い粗悪な部品や素材を使っていることも少なくありません。
例えば、近年のランドセル背かんはプラスチック素材のものが主流になってきています。なぜなら、耐久性が十分に考慮されたプラスチックの方が、疲労による破損が起こりやすい金属よりも長持ちするからです。
安価なランドセルの中には、耐久性の弱いタイプのプラスチックで背かんを作っている場合があります。また、プラスチック背かんの厚みが4mmを下回ったり、背かんと肩ベルトを繋ぐ三角かんが金属以外の素材でできている場合も注意が必要です。
背かん・肩ベルトは故障しやすい場所だという認識を持つとともに、ランドセルを選ぶ際には、こういった細かい部分への信頼がおけるかどうかも重要なポイントです。

背かん・肩ベルトはなぜ壊れやすい?


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背かんや肩ベルトはなぜ壊れやすいのでしょうか。それは、毎日腕を通して背負い、荷物を含め3〜4kgの負荷がピンポイントにかかっている部分だからです。
各メーカーは、重量負担のかかる背かんや肩ベルトの耐久性向上のために様々な工夫をしています。ただ、いくら強固な背かんや肩ベルトでも、経年とともに劣化しやすい性質を持ちます。壊れにくいとされるランドセルの中で、唯一通常使用の範疇でも壊れてしまう可能性がある箇所です。

【起こりうる破損1】背カンの根元が割れる


体感重量をなるべく軽くするために開発されたのが、肩ベルトを立体化させる「立ち上がり式」の背かんです。肩ベルトが自然に立ち上がるようになっていて、背負った時の形状を維持しています。立ち上がり式の背カンは、背中とランドセル本体との無駄な隙間をなくし、より肩と背中にフィットする利点があります。
ただ、立ち上がり式の背カンの中には、構造上背中側には可動しても、手前には可動しないタイプのものがあります。この場合、背負う際に必要以上に背カン部分に負荷がかかります。実際、右利きの子が右から背負うのを反映してか、根本の割れは右ベルトに起こる場合が圧倒的に多いといいます。

【起こりうる破損2】肩ベルトの根元からちぎれる


楽に背負えることを売りにしたランドセルは、多くがベルトを立体化させる構造の背かんを採用しています。また、肩ベルトを立ち上がらせるために、ベルト内部に特殊な樹脂を入れているシリーズもあります。

ところが、樹脂内蔵の肩ベルトはベルト自体の強度や機能性は向上するものの、境目である根元には逆に負荷がかかりやすくなるという弱点があります。特に悪い使い方をしていなくても、背負ったり降ろしたりを毎日繰り返すうちに弱くなり、結果的に肩ベルトの根元からちぎれてしまうのです。

【起こりうる破損3】肩ベルトが断裂してしまう


強い牛革や合皮でも耐久性のあるものを使用した肩ベルトは、6年間使っても断裂まで至るケースはほとんどありません。ただし、質の良くない合皮で作った肩ベルトは3〜6年で劣化し、最悪の場合断裂してしまいます。特に、長さ調整のためにあけた穴は、強度を弱める原因の一つです。穴からヒビ割れし、ヒビ割れが内部の劣化を招きます。
使用期間が残り1年程度なら、縫い合わせるなどの対処療法で凌ぐことも可能です。しかし使用期間が1年以上であれば交換したほうがよいでしょう。

背かん・肩ベルトは6年間保証対象?修理期間や費用


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背かん・肩ベルトの破損は、多くの場合が6年間保証の対象です。ただし、保証基準やサービス内容にはメーカーによって差がありますので、まずはメーカーに問い合わせてみましょう。また、修理期間にもばらつきがあります。保証サービスが優れたメーカーなら最短で即日〜対応可能ですが、実際には3週間〜1ヶ月程度が平均的です。

例えばかぶせ部分の傷や型崩れなど、ランドセルがまだ使える場合の修理であれば、夏休み期間などを計画的に利用することができます。
しかし、肩ベルトや背かんの破損は緊急的かつ致命的です。背中に背負えなければランドセルとしては使いものになりません。こういった急な破損では、貸しランドセルに対応しているかどうかも修理をお願いする上で重要なポイントです。
取り替え部品や費用にさほどこだわらないのであれば、ランドセル修理を扱っているリペアショップに相談してみると良いかもしれません。条件が整っていれば、即日対応してくれる場合もあります。
ただし、背かんが同じ種類にはなるかどうかはわかりません。一般のリペアショップでは、金属製の背かんを使うケースが多いようです。

背かん・肩ベルトは自分で直せるの?応急処置の可能性は


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【背かん】専門家に修理依頼するのが鉄則


背かんは特殊なパーツのため、素人が自分で直すのは困難です。仮にプラスチックや金属を繋ぎ合わせられたとしても、耐久性は保てません。壊れた場合には、背カンごと交換するのが鉄則。メーカーやリペアショップに相談しましょう。

【肩ベルト】自分で縫えても強度が大きく落ちる


肩ベルトは合皮や本革で縫い合わせているため、自己流で補修することは不可能ではありません。太い糸で縫い合わせたり、補強材を入れたりすれば、見かけはうまく補修できたように見えます。
しかし、肩ベルトは荷物の負荷が大きくかかる場所。耐久性のあるベルトに戻すには、専門的な知識や技術が必要です。応急処置なら耐えられるかもしれませんが、交換や修理を依頼した方が良いでしょう。

背かん・肩ベルトは正しく使っても劣化する唯一のパーツ


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「ランドセルが壊れた」と聞けば、どんなに雑な扱いをしたのかとイメージしてしまいますが、背かんや肩ベルトは例外です。たとえきちんと使っていても、毎日相当な負荷がかかる部分なので、使用すればするほど劣化してしまいます。
経年劣化してしまう箇所だからこそ、ランドセル選びの際には「無償保証の対象かどうか」「修理期間は?」「貸しランドセルはあるのか?」といったサービス面をチェックしておくと安心です。
また、ランドセルの部品は劣化するといえども粗悪品には注意。インターネットで「ランドセル 故障」などと検索すると、よくある故障例が出てきます。このような情報も参考にすればさらに良質なランドセル選びができますよ。

 
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