ランドセルの疑問・質問

ランドセルの形の違いってなに?

最近見かけるようになったすっきりした形の「キューブ型」のランドセル。

本記事では、「キューブ型のランドセルは従来のランドセルとどこが違うのか?」「学習院型とは何を指すのか?」などについてご紹介します。



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ランドセルの「ヘリ」の構造が違う


ランドセルのヘリ

ランドセルの構造は特殊な形状のものを除けば、ほとんど同じような形をしています。そのためパッと見ただけでは、ランドセルの種類の違いに気づかない人も多いでしょう。

それでは、従来のランドセルとキューブ型の違いは一体何なのでしょうか?その答えは「ヘリの構造」です。「ヘリ」というのは、ランドセルの大マチと背当てを縫い合わせた部分のこと。この部分に人工皮革素材を巻いて縫うことが多かったため「ヘリ巻き」ともいいます。このヘリ巻き部分が無いランドセルをキューブ型と呼んでいます。


学習院型ってどんな形?


ランドセル 形

ところで皆さんは、「学習院型」という呼び方を聞いたことがあるでしょうか?

学習院型とは、現在一般的にみられる箱形のランドセルすべてを指します。「学習院」の名称は、明治10年に開校した学習院がランドセルの発祥とされていることに由来します。

 一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会によると、


”リュックサックに近い形の背のうが、現在のようなしっかりとした箱型ランドセルに変わったのは、明治20年のことです。大正天皇の学習院ご入学祝いに、伊藤博文が箱型の通学かばんを献上しましたが、これが、ランドセルの始まりだとされています。

素材が黒革に決定したのは、3年後の明治23年。明治30年には、細やかな形状や寸法(縦一尺一寸、横一尺五分、マチ幅二寸五分)などが統一され、いわゆる”学習院型”が完成しました。以降、100年以上経過しても基本的なスタイルはまったく変わっていません。

この伝統を引き継いだランドセルこそが、”学習院型ランドセル”です。” ランドセル工業会ホームページから引用


つまり、キューブ型も従来型も、学習院型のランドセルであるということ。「ヘリ」の有り・無しは、学習院型かどうかには関係ありません。


従来型の特徴



ヘリのある従来型のランドセル


さて、従来型もキューブ型も学習院型のランドセルであるということが分かったところで、話を元に戻しましょう。

ヘリ巻きのある従来型のランドセルは、現在販売されているランドセルの中で最もオーソドックスな形です。キューブ型に比べると、ヘリ巻き部分が出っ張った形状をしているのが特徴と言えます。


メリット


ランドセルの大マチと背当てが合わさる部分に、上からしっかりと皮革を巻いて縫い合わせているため強度がアップし、丈夫な作りになっています。


デメリット


ヘリ巻き部分が少々出っ張ってしまっているため、小学校のロッカーなどにスムーズに入らない場合があります。わずかな差ですが、小柄な子が使用する場合は見た目がやや大きく見えてしまうかもしれません。


キューブ型(スクエア型)の特徴


キューブ型ランドセル イメージ

次にキューブ型の特徴について見てみましょう。

キューブ型ではヘリ巻きの部分が無く、スッキリとした見た目になっています。近年増えてきている形状です。


メリット


ヘリ巻きの部分が無いため、幅が少しコンパクトになり、狭いロッカーなどにも入れやすくなっています。見た目の外寸に対して内容量が多いのも特徴です。


デメリット


ヘリ巻き部分が無いため、大マチ部分が直接こすれやすく、傷がつきやすいと言われています。


なぜキューブ型が登場したの?その理由は?


なぜキューブ型ランドセルが登場したのか?

それぞれにメリット・デメリットがあるにもかかわらず、なぜ今、キューブ型のランドセルが増えてきているのでしょうか?その理由は「ランドセルの大型化」です。

今幼稚園児や小学生のお子さんを持つご両親が子どもの頃は、B5ノートに対応した小さなサイズが主流でしたが、2010年頃から「A4クリアファイル」に対応したランドセルが登場。2015年頃にはさらに大きな「A4フラットファイル」に対応したランドセルも販売されるようになりました。

ランドセルの中の容量を大きくするということは、当然ランドセル自体の大きさも昔のものと比べて一段と大きくなります。そのため、従来型のままではヘリ巻き部分が余計に出っ張ってしまい、収納する際にロッカーのふちに当たるようになってしまったのです。

そこで、容量を変えずに幅を若干狭くしたデザインのキューブ型が採用されるようになってきた、というわけです。


6年保証が付いていれば、どちらを選んでもいい?


ランドセルの6年間保証

先ほど、キューブ型のデメリットとして「ヘリ巻き部分が無いため、大マチ部分が直接こすれやすく、傷がつきやすい」とお伝えしました。ではキューブ型は、耐久性の面で不安が残るものなのでしょうか?

実はそんなことはありません。キューブ型を作るにあたって、ランドセルメーカーでは様々な研究を重ねて試行錯誤を行い、厳しい耐久テストをクリアしたからこそ販売を始めた経緯があります。

実際、某ランドセルメーカーで修理依頼のあったランドセルの比率を調べてみたところ、学習院型とキューブ型のどちらが多いと言うことは無く、ほとんど同じ比率だったそうです。ヘリ巻き部分が無いからと言って、キューブ型が必ずしも衝撃に弱いと言うことはないようですので安心してください。どうしても心配が残るという方は、6年保証が付いたランドセルを購入することで不安を解消することができるでしょう。


まとめ


いろいろな羽倉ランドセル

今回は、ランドセルの形の違いについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

一見同じように見えるランドセルも、それぞれ特徴があることを知っていただけたと思います。

従来型でもキューブ型でも、お好みで選んでいただいて大丈夫。形状にこだわらず、重さや素材、好みのデザインやカラーを重視して選ぶのがいいかもしれません。

ランドセルは6年間使用するものですので、皆様にとって納得のいくランドセル選びができることを願っています。


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