「鞄の街」豊岡からお届け
ランドセル通信
ランドセルの疑問・質問
2020.11.30
ランドセルのポケットの形や用途、メーカーによる違いは?
ランドセルには複数のポケットがあり、メーカーによってサイズや機能に差があります。
ランドセルを選ぶときは、ポケットのどこに注目すればよいのでしょう?
この記事ではランドセルの主なポケットの用途や、チェックするときのポイントについてご紹介します。
主なランドセルのポケットと用途
ランドセルのポケットの数は、どのランドセルもほとんど同じです。
しかし大きさや形、機能などはメーカーによって少しずつ違いがあります。
まずは主なランドセルのポケットと用途についてご紹介します。
サブポケット
ランドセルの大マチ(メインの収納スペース)の前にあるのが小マチと呼ばれるサブポケット。
教科書やノートなどを入れる大マチほどたくさんのものは入りませんが、筆箱や給食袋などを入れておくのに適したサイズです。
図書室から借りた本などもここに入れておくと、教科書にまぎれてしまう心配がないでしょう。
前ポケット
前ポケットはファスナーがついていて、外から中身が見えないようになっています。
大切なものや小さなサイズのものは、失くさないようにここにしまっておきましょう。
清潔に持ち運びたいものや、周りの人に見せたくないアイテムを入れておくポケットとしても適しています。
たとえばハンカチやティッシュを入れておくのもよいでしょう。
もしもの時のために絆創膏やレインコートなどを入れておけば、必要になったときに困りません。
女の子の場合は高学年になると生理用品が必要になるお子さんもいますが、前ポケットに入れて隠しておけば、周りから見えることもなくて安心でしょう。
時間割ポケット
かぶせの裏側には、ランドセルの時間割表を入れるポケットがついています。
ランドセルを開いた時に時間割が確認できて便利ですが、最近はあまり活用されていないことから、あえて時間割ポケットをつけていないメーカーもあります。
サブポケットを見るときのポイント
昔のランドセルに比べるとサブポケットの容量は大きくなり、活用範囲が広がってきました。
ランドセルを選ぶときはサブポケットの次のような点をチェックしておきましょう。
小マチの幅
小マチの幅が広ければ、サブポケットの収納力がアップして活用範囲が広がります。
教科書とは分けて入れたいものは、小マチの幅が十分あるランドセルなら収納しやすくて中がすっきり片付きます。
小マチが広がるランドセルもある
最近は、必要な時に小マチを広げられる、機能性の高いランドセルを販売しているメーカーもあるようです。
お子さんの好みや先輩ママなどの意見も参考にしながら、どこまでの機能が必要か検討してみてもよいかもしれませんね。
前ポケットを見るときのポイント
前ポケットにもそれぞれ個性があります。
前ポケットを見るときはデザインに注目しがちですが、機能面もチェックしておきましょう。
ファスナーの形
前ポケットのファスナーは「ストレート型」と「ラウンド型」の2種類があります。
収納力に差がありますので、チェックしておきましょう。
【ストレート型】
ランドセルの上部が開くストレートタイプは、ラウンドタイプに比べて強度が強いものの、開口部が狭いため中身を出し入れしにくいというデメリットがあります。
【ラウンド型】
上部だけでなく側面まで開くことができますので開口部が広がり、出し入れしやすいです。
ダブルファスナータイプであれば、全体を開けなくても必要な部分だけ開くことができますよ。
前ポケットに小物を入れて活用するならこちらのタイプの方が使いやすいでしょう。
マチの有無
前ポケットをしっかり活用する予定なら、マチの有無を確認しておきましょう。
特に女の子の場合は荷物が多い傾向がありますので、さまざまな小物を収納しておくならマチがあるものをおすすめします。
マチがないと収納力が劣るだけでなく、ファスナーを開けたときに中身が落ちてしまうこともありますので、マチがついているか確認しておきましょう。
ナスカンの有無
前ポケットの内部にナスカンが付いているタイプもあります。
ここには鍵をつけておくと便利なので、お子さんに鍵を持たせる可能性がある方は、ナスカンの有無をチェックしておきましょう。
鍵は外から見えない場所に収納しておいた方が安全です。
キーケースをDカンにつけると鍵の開け閉めに便利ですが、時には落としてしまう心配も。
外から見える場所に鍵をつけておくと、ひとりで留守番することがわかってしまうのも危険です。
前ポケットの中のナスカンにつけておけば周りからは見えず、落とす心配もありません。
引っ張ると伸びるリールをつけておけば、ナスカンから取り外さなくても鍵の開け閉めができますよ。
カードキーやGPS端末の持ち運びにもこのナスカンが重宝します。
時間割ポケットを見るときのポイント
かぶせの内側には時間割ポケットがついています。
この部分を見るときのチェックポイントをご紹介しますね。
素材はメッシュ? ビニール?
以前の時間割ポケットはビニールの素材が主流でしたが、最近はメッシュ素材が主流になっています。
ビニールの素材だと、中に入れた紙のインクが移ってしまうというデメリットがありました。
メッシュ素材はインクが移らず6年間きれいに使うことができますし、通気性が良いためカビの発生を防ぐというメリットもあります。
時間割ポケットはほとんど使われないという意見も
昔は1年間の時間割が決まっていましたが、最近は時間割が固定ではなく、週ごとに変わる学校が多いのです。
そのため子供が連絡帳に時間割を書き込む学校もあれば、時間割が毎週プリントで配布される学校もあります。
時間割が週替わりという事情のため、時間割ポケットはほとんど使っていない、という子も多いようですよ。
何をどこに入れるか事前に考えておくと安心
ランドセルのポケットを上手に活用すれば、整理整頓ができて探し物もすぐに見つかるでしょう。
しかし、朝の通学の準備や帰りの準備は時間との戦いになります。
急いで荷物を詰め込むことも多いでしょうから、お子さんがポケットを使いこなせるかどうかが大事です。
急いで準備をしたために、たくさんポケットがあっても全部大マチのメインポケットに詰め込んでしまうかもしれません。
ランドセルを購入する際にポケットに注目するなら、欲しい機能がついていて、子どもが使いやすい商品を選ぶようにしましょう。
何をどこに入れると使いやすいか、お子さんと一緒に考えておくと、入学してからスムーズに使いこなすことができるでしょう。
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