ランドセルの疑問・質問

ランドセルは海外で大人のおしゃれアイテム!?各国の通学かばん事情も

ランドセルは、海外で大人のおしゃれファッションアイテムになっていることをご存じですか?そこにはどんなきっかけがあったのかを紹介します。また、各国の通学かばん事情も、調べてみました。それぞれの特徴があるので、一緒に見ていきましょう。



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ランドセルが海外で人気上昇中、そのきっかけは?


ランドセル 海外


日本アニメから「Kawaii」が広まった説


日本の文化で世界的に人気があるコンテンツといえば、アニメ。アニメの中には、日本の日常を写しているものも多くあります。アニメの中でランドセルを背負っている小学生の映像が話題になり「あのバッグは何?」と人気になったというのです。

日本の数多くのアニメが海外で放送されているので、どのアニメがきっかけという訳ではなく、じわじわとランドセルの知名度が広がりました。


2014年、米女優がランドセル姿でパパラッチされて広まった


2014年、真っ赤なランドセルを背負ったアメリカのセレブ女優がパパラッチされました。車に乗り込もうとしていた写真で、本当に何気ない写真だったのですが、ベージュのコートに真っ赤なランドセルを合わせていてカラーコーディネートも抜群のセンス。なので、それを見たオシャレに敏感な若者たちが飛びつきました。

このパパラッチ写真でランドセルを知った人は背負い方も真似ている場合が多く、片方のベルトだけを肩にかけるスタイルで利用しています。


フランスでは大人のランドセル利用は常識! 日本メーカーがブランド展開


海外でランドセルはおしゃれなファッションアイテムでもありますが、「バッグなのに両手が空く」という実用的な品物です。実用性が高さがポイントとして評価され、特にフランスでは多くの大人が日常的にランドセルをバッグとして利用しています。

そして、最近では日本のランドセルメーカーがパリに進出し、大人用のブランドを展開して注目されています。ノートパソコンを収納しやすく、大人が使いやすいシックな色使いということで、人気を呼んでいるようです。

他にも多くのメーカーが肩ベルトを長くしたり、装飾を施したりした大人用ランドセルを販売。逆輸入の形で、日本の大人でもランドセルタイプのバッグを使う人が少しずつ増えているんですよ。


海外の通学かばん事情!ランドセルに代わる小学生の定番は?


ランドセル 海外

海外にも日本のランドセルのように、特定の通学かばんを使っている場合があります。国ごとの特徴を見てみると、なかなか面白いですよ! いくつかご紹介しますね。


フランスではナイロン製「Cartable(カルターブル)」が主流


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フランスの通学かばんといえば、カルターブルやキャルターブルと呼ばれる横長のリュックタイプのものです。日本でもいくつかの塾がカルターブルタイプのリュックを通塾かばんとして採用しています。

カルターブルには決まりがなく、大きさや柄など全てが自由。ただし、フランスは教科書が大きくて重いので、ある程度大きなサイズが必要になります。色柄は自由なので、多色使いの派手なものもあれば、シンプルなデザインもあります。

ちなみに、日本のように卒業するまで同じものを使うのではなく、毎年買い替える子が多いのだそう。キャラクターものが主流で、人気キャラクターが頻繁に入れ替わることを受けてカルターブルも買い替えるようですよ!


ドイツではカラフルなリュックの「Ranzen(ランツェン)」「Schulranzen(シュールランツェン)」


ランドセル 海外

ドイツではランツェンやシュールランツェンと呼ばれる長方形のカラフルなリュックを使います。このかばんは、小学生だけでなく高校生まで使うのが特徴です。

ほとんどの場合、安全のために目立つオレンジ色の布と反射板がつけられています。またランドセルほどではないですが硬さがあり、何も入っていなくても四角い形を保てるようにできています。

色や柄はさまざまで、小学校低学年から使えるキャラクターものから、高校生が使いやすい無地やドット柄などたくさんの種類がありますよ。

ちなみに、親が我が子のために購入するとき、円錐形にラッピングされたギフトを一緒に買ってプレゼントする習慣があるのだとか!


中国、シンガポールでは肩から提げる「ツーパオ(書包)」


ここまで紹介したものを見ると、通学かばんは背負いタイプが多いように感じますが、ショルダータイプを使っている国も多くあります。

中国とシンガポールの通学かばんは「ツーパオ」と呼ばれていますが、形状は国ごとで少し違います。

中国のツーパオは布や革でできており、日本のランドセルに比べると小さめのショルダーバッグです。ほとんどの場合が無地で、色は地域によって差があります。

シンガポールのツーパオは、日本のランドセルのような形をしたかばんを肩からかけます。布や合成皮革が多く白や茶色、ベージュが多く使われています。


イギリスでは「Satchel(サッチェル)」


イギリスではサッチェルやサッシェルと呼ばれるかばんが古くから使われています。映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公たちが使っているタイプもこれ。伝統的なものは革で作られていますが、現在ではナイロンや布などさまざまな素材のものがあります。

また、通学中の子ども達はリュックのように背負って使いますが、ショルダーやハンドバッグタイプのサッシェルもありますよ。

革製のものはクラシカルでオシャレなので、ランドセル同様ロンドンやニューヨークのファッショニスタから注目されました。その結果、大人のバッグとしても人気が出て、日常的に使われています。

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通学かばんがなく手ぶらの国、かばんに入れない国も!


アメリカやカナダなどでは、教科書は貸し出しされるため通学かばんは必要ありません。手ぶらで通学しています。ランチを入れたりするのに、小さなデイバッグなどを使っている子どもはいますが、学用品は持ち歩きません。

また、メキシコなど教科書をバンドで止めて手で持っていくという国もあります。

さらに、通学かばんの形状や素材などを全く問わない「必要なものが入れば、どんなかばんでもOK」という国が大変多いです。


大人ランドセル、日本でもじわじわ増加中


ランドセル 海外

日本のランドセルのように、決まったかばんで通学するというのは海外では少数派のようです。しかし、ランドセルやサッシェルのように、通学かばんが高機能なオシャレなアイテムとして見直されて大人が使い始めることもあります。

ランドセルも海外の大人たちが使い始めた当初は、違和感を覚える日本人が多くいました。しかし、大人用のランドセルが発売されたり、子どものランドセルがおしゃれになったりしたことで、大人も、ランドセルを使いやすくなりました。現在では小学生の頃に使っていたランドセルを、大人になってからまた使い始める、という人もいます。

なんといっても、ランドセルは高機能で両手が空くというのが大きなメリット。今後、高機能バッグとして日本の大人たちにとっても”使えるアイテム”となるかもしれませんね。


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