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ランドセル通信
ランドセルの疑問・質問
2020.11.2
横型のランドセルって使いやすい? メリットとデメリット
明治時代に誕生したランドセルは、100年以上経った今でも縦型が主流です。
しかし、最近では個性的でおしゃれな「横型」のタイプが登場しています。
今回は、横型ランドセルのメリットやデメリットをご紹介します。
横型のランドセルって? どれくらい普及してるの?
「横型」と呼ばれているのは、文字通り、横幅が広いタイプのランドセルです。
かぶせ部分も半分になっているものが多く、お洒落でカジュアルなイメージ。
半かぶせのデザインは、開閉する金具が見えてちょっぴり大人な雰囲気ですし高級感をも漂わせます。
大人から見ても「わぁ、素敵なランドセル!」と見惚れてしまいそうですよね。
見た目のデザインだけでなく、収納力も高いのが魅力。教科書や文具類も取り出しやすいと、密かな人気を集めています。
過去にグッドデザインを受賞したブランドもあり、一時期は横型ランドセルが主流になるのではという見方もありました。
しかし現在、地域にもよるものの、横型ランドセルを背負う子どもは学年でもひとりいるかいないかくらいとかなり少ないようです。
デザインもよく収納力も高いのに、なぜ普及率が低いのでしょうか?
その理由や、横型ランドセルの魅力を探ってみましょう。
横型ランドセルのメリット
横型のランドセルは、横幅が長く半かぶせの見た目に注目が集まりがちです。
しかし、教科書や教材が取り出しやすかったり、物が多く入る高い収納力なども人気の理由と言えるでしょう。
まずは、横型ランドセルのメリットをまとめてみました。
1.他の子とかぶりにくい
現在主流となっている縦型のランドセルの場合、持っている子どもが圧倒的に多いため、色や刺繍デザインの施されたもので他の子と差をつけなければ、周りの子と全く同じランドセルになることも。
持っている子が少ない横型ランドセルは、縦型ランドセルの「色」が同じでも、形が大きく異なるため、すぐに自分のものと分かるメリットがあります。
ママやパパにとっても、遠目からでも自分の子だとすぐに分かって安心という声も聞かれますよ。
2.教科書や文具類が出し入れしやすい
形状が横になっているため、縦型よりも入り口が広く教科書や文具類が取り出しやすいのも魅力のひとつ。
縦型ランドセルの多くはかぶせ(フタ部分)が全体を覆っていますが、横型ランドセルは半かぶせのものが中心です。
かぶせを開いて荷物を取り出す際、横型であれば限られたわずかな場所でもスムーズに取り出せますね。
3.収納サイズが大きい
縦型だと横幅ギリギリで入れにくいものでも、横型であれば余裕をもって収納できます。
横幅が大きいぶん、筆記用具や給食袋なども綺麗に収納できるようです。
まだ収納が上手にできない低学年のお子さんにとって、簡単にまとめられるのはメリットになりますよね。
他にも、ランドセルを背負ったまま体育座りで座っても地面にランドセルがつかないので汚れにくい、といった声も見られました。
では、こうしたメリットがあるのに、なぜ横型ランドセルを持っている子が少ないのでしょう。
その理由を次にまとめました。
横型ランドセルのデメリット
一時期は、横型ランドセルに注目が集まりアイテム数も多かったのですが、現在は購入する前にお試しで背負える機会も少なくなっているようです。
横型ランドセルを使っている子どもが少ないのには、どんな理由があるのでしょうか。
その理由を探ってみましょう。
1.学校で認められていない
全ての学校ということではありませんが、学校によっては横型のランドセルを認めていないところもあります。
「ランドセルを収めるロッカーからはみ出してしまう」「机の横にかけると大きくてぶつかってしまう」などの理由から使用禁止になっているようです。
2.交通安全カバーに対応していない
横幅が大きく特殊なサイズのため、学校から配布される黄色の交通安全カバーに対応できないネックがあります。
ただし最近は、横型対応の交通安全カバーを購入できるメーカーも、数は少ないもののいくつかありますよ。
3.低学年のうちはバランスがとりにくい
低学年のうちはまだ身体が小さく、ランドセルの大きな横幅が身体からはみ出してしまいバランスがとりにくくなってしまうことも。
荷物が多い日は、バランスを崩して転倒してしまう恐れもあります。また、登下校時に自転車や人にぶつかるリスクも考えられます。
4.事前に試せる売り場が少ない
現在は一部の工房系ランドセルやネットショップだけで取扱われているため、横型のランドセルを購入前に試せる売り場が少ないようです。
ランドセルは小学校の6年間ほぼ毎日使うもの。
そのため、子どもが安全に、そして便利に使えるものを選んであげたいですよね。メリットだけでなくデメリットもしっかりと確認しておくことも大切です。
色使いや刺繍で個性を出すのもオススメ
横型のランドセルはお洒落でかっこいいですし、個性も出しやすいですね。
しかしここまでお伝えしてきたように、さまざまなデメリットがあるのも事実。
もしお子さんが、個性的で特別感のあるランドセルを望んでいるのであれば、色や刺繍で差をつけることを提案してみるのもひとつの方法でしょう。
黄色やパープルなど、カラーで個性を出す選択も
他の子が持っていないような、自分だけの特別なランドセルを希望するお子さんには、黄色やパープル、グレーなど定番以外のカラーリングで個性を出すことを提案してみてはいかがでしょうか。
2色使いのコンビネーションカラーも人気が高まりつつありますよ。
刺繍やステッチアートもオススメ
ランドセルには、さまざまな柄の刺繍が施されているものもありますし、幅広いデザインやオプションをつけて個性を出すことも可能です。模様に飽きたら刺繍シールをつけられるタイプも出ていますよ。
「羽倉ランドセル」では、横型のランドセルをラインナップしていませんが、カラーで周りと差をつけたいおしゃれなご家族に多く選ばれています。
オプションで、糸と模様を選んでフラップ部分にステッチアートを入れられるタイプも。
華やかな、自分だけの特別なランドセルになりますよ。
特別なランドセルにする方法はいろいろ!
横型のランドセルは、おしゃれでかっこよく、素敵なランドセルです。
しかし、使用を認めていない学校もあるため、お子さんが欲しいと希望しても叶わない場合があります。
もし、お子さんが他の子が持っていないような特別なランドセルが欲しいと思っているなら、
ベージュや黄色などの珍しいカラーから選んでみたり、刺繍デザインやステッチアートなどのオプションを付けるといった提案をしてみてはいかがでしょうか。
6年間ランドセルを使うお子さんのリクエストが少しでも叶うよう、ママやパパもサポートしてあげてくださいね。